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つなぐ想い

大阪運輸株式会社 常務取締役 合田 武史

大阪運輸株式会社 常務取締役 合田 武史

この度、大阪運輸の常務取締役を拝任賜りました合田でございます。これまで従業員の皆様に多大なご支援をいただき、又会長・社長をはじめ諸先輩方に温かいご支援を賜りましたことを心より感謝申し上げます。

さて、大阪運輸は1970年6月に𠮷川ロジスティクスグループの港湾荷役事業会社として設立されました。

私自身は1999年に縁があって大阪運輸に入社、現場管理に携わり26年の歳月が流れましたが、この間全てが順風満帆に来たわけではなく、世界的にはリーマンショックにはじまり、記憶に新しいものではコロナ禍での各国での港のロックダウンによる著しいコンテナ取扱量の減少など、様々な危機が訪れましたが、会長・社長のご指導によりそのピンチをチャンスへと変え進んで参りました。

その結果、入社当時と比較すると年商が約6倍、従業員数もパートアルバイトを合わせると約10倍と会社規模も非常に拡大致しました。

企業としてここまで成長してこられたのは、船内・沿岸の港湾荷役事業だけに固執するのではなく、陸運部での海上コンテナ輸送及びコンテナヤード内でのマーシャリング業務、港湾エリアでの物流センター運営業務、冷凍冷蔵倉庫での荷役業務、南港OLCをはじめとする自社営業倉庫の運営業務、関西空港でのエアーカーゴの物流倉庫での荷役業務、並びに直近ではグループのSDGsの一環として泉大津(リプロ)において廃プラスチックや木材などをRPFという再生燃料にリサイクルする事業など、常に新しい事業に試行錯誤しながらチャレンジしてきた結果であると考えております。

特にリプロ南大阪リサイクルセンターにおいては今年の3月に第2プラントが竣工し、両方のプラントをフル稼働しながら順調にスタートしております。将来的にはRPFのみならず他の再生品も視野に入れながらビジネススキームを確立して大阪にとどまらず他府県や海外にも展開していきたいと考えております。

又、2015年に丸山物流株式会社が𠮷川ロジスティクスグループに加わったことにより、念願でありました一般港湾運送事業の海貨事業免許を取得し元請・丸山物流、作業・大阪運輸というスキームができ、本当の意味での『総合港湾運送事業』が確立され想像以上のシナジー効果を得ることができました。

丸山物流の業績も順調で、特に沖縄に於いてはうるま市の中城湾背後地の第1倉庫が満床状態となり、第2倉庫として沖縄県内で枯渇している冷凍冷蔵倉庫の設立を具体的に計画・立案しております。

皆さんご存知の通り4月13日より大阪・関西万博2025が開催されております。

大阪運輸としては開催前にはアメリカ館やイギリス館などの建築資材の輸入コンテナのデバンニング作業、開催中は万博内での物流倉庫内の荷役作業やストックヤードでの廃棄物の仕分管理業務を行い日々約30名の人員が従事しております。

2030年開設予定のIR(統合型リゾート)事業においても既に土木・建築の業務がスタートしており、当社としても汚染土壌の排出に伴う船内・沿岸荷役作業、鋼管杭の船内・沿岸荷役作業に従事しております。

大阪運輸は『Only One Company』をキーワードに、陸・海・空全てのフィールドで道筋を開き、現在では大阪港での唯一無二の総合港運事業者としての地位を確立致しました。

本年度は『次なる進化』をワンワードに掲げ、港湾荷役会社の礎は守りながら新しい事業展開にも積極的にチャレンジして参ります。そして同業他社との差別化を図り、海陸一貫輸送体制を主軸に環境にも配慮した新しい形の総合港湾物流会社へと進化して参ります。

そのためには従業員の皆様お一人お一人のご協力を無くしては決して達成できるものではありません。何卒ご協力の程宜しくお願い致します。

最後になりますが、今後は私自身グループの役員として常に従業員の皆様に寄り添い、声を聴き、この会社で働いてきて良かったと思っていただけるよう「良い会社作り」に全力で取り組んで参ります。

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