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つなぐ想い vol.03

常務取締役 𠮷川 光次

吉川運輸株式会社
常務取締役

前山  修

10年先を見据えて

𠮷川グループは、創業は明治43年、今年で106年目を迎えます。明治・大正・昭和・平成と4つの年号に亘り事業を継続しています。その間、世界を巻き込む大きな戦争を2回経験し、高度経済成長期、オイルショック、バブル経済の崩壊と経済環境の激変する中を全社員一丸となって乗り越えてきました。

現在、𠮷川グループは15の会社、北海道から沖縄まで1都1道2府25県184事業所で構成され、約7,000名の社員の方々が働いています。食品物流から港湾物流、セメント関連事業、環境リサイクル事業、鉄鋼関連事業、IT事業と多岐に亘る事業を全国に展開しています。

「十年先を見据えて」のポリシーの下、グループの総合力を活かしながら国内戦略を更に強化し、次のステップ「グローバル化」への対応も着実に推し進めています。そのためには、今年度のスローガンにもあります。「人材の確保と育成」が重要となってきます。この10年で学卒新入社員も約1,000名を採用し、グループ社員数の倍増、車両数に至っては約900台と3倍強となっています。大手物流業社としての一角を目指せる足がかりが整ってきたと考えています。今年新たに入社された新入社員を早期に戦力として育成し、次世代にバトンタッチできる環境作りを進めたいと思います。また、国際的には、TPP交渉妥結のメドがついたなかで、ワン・オブ・ジ・アジアの商圏が現実味を帯び、新しい物流システムが構築されると思われます。「グローバル戦略の推進」を掲げて東南アジアへの営業展開のビジョンが少しずつ明確になってきています。今年度のキーワード「新システムの構築」にも通じますが、1年前から変更をかけてきた新勤怠システムが今年より稼動し、東京支社に続き九州支店も開設の運びとなりました。また全国に拡大した業務体制も大阪・東京での2極管理体制からエリア別管理体制に移行し、きめの細かい管理を行えるように新しい組織体制に変更しています。この「新システムの構築」を確実に進め、機能させるのは人です。若手社員が活躍できる風通しの良い組織作りを進めると共に、諸先輩方々が、築かれてきた歴史と伝統を引き継ぎ、更に発展させ、「次の百年」に向けて次世代につなぐ想いを伝えて参りたいと思います。

 

代表取締役常務 西谷 敬三

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